為替と群集心理

テレビで1日に何回も報じられているのが、株式市況や為替動向。経済状況を表しているので、重要度の高い情報だからです。ちなみに株価や為替は、何かの弾みで一度動き出すとどんどんとスピードを上げていく傾向があります。

でもFXトレーダーは、それに釣られた売買では、自分のところに利益は転がり込んできません。

何故かってFXとは、皆が同時に利益を出せるものではないからです。誰かの利益は、誰かの損失で埋められているので、皆と同じようにしていては利益はでません。

勿論逆の動きをすると損失はもっと膨らんでいきます。FXって要は、為替の動いていくタイミングを旨く摑めた売買ができると美味しいところを自分の所へ持って来れるからです。

さらに為替がファンダメンタルな要因で動くのはお分かりですよね。仮にアメリカ経済今後良くなるという要因が出てくると、早めに米ドルを買っておいて、上がったところで売ろうと考える人がでてきます。

そうすると為替は少しずつ動き始めます。そして一度動き出すと何かに取り付かれたようにどんどん動いていくものです。その何かとは群集心理が動かしていると考えると旨くあてはまります。

自分ではそんなに大きく為替を動かす程強いファンダメンタルな要因でないと考えていても、自分も乗り遅れてはいけないという不安感が起こってきます。

自分がそうであれば多くの人が同じように考えますから、動きが膨らんでいって群集心理となって、どんどん動いていくのが為替だと考えて置いてください。

ECB高官の発言で

本日の日経平均株価は、2万2,555.43円・前日比+276.95円と大きく上昇しました。前日NY株が苦戦していたので苦しいのではと見ていたのですが、変に心配する必要はなかったようです。

ドル円は一時110.1円から109.8円にまで下がった場面があったものの、すぐに上昇。昼前には110.2円にまでつくことができました。ドル円を取り巻く状況は、正直良いとは言えません。

何かがあったのは確かかとおもいますが、単純に調整が入っただけのようです。調整でこんなに値動きがあるものかと問われると、答えに困りますが…。

一方ユーロドルはと言うと、不規則な動きが目立ちます。朝方こそは1.159ドルに付けていましたが、昼過ぎになると1.156ドルまで下落。しかし東京時間終了直前には1.157ドルまで何とか戻すことはできました。

欧州時間に大きく動いたのは、ユーロでした。

東京時間終了に1.157ドルにつけていたユーロドルは、欧州時間序盤には1.159ドルまで上昇。しかし直後ユーロドルはぐいぐい落ち込み、1.153ドルにまで下がってしまいました。その後は何とか値を戻すことはできたものの、大きく下がる前に戻すには少し時間がかかりそうです。

ユーロドルを引き下げた要因は、ECB関連イベントです。オーストリア中銀総裁のノボトニー氏は、「ユーロはドルに対して減価するとみている」と発言したことがトリガーになっています。ノボトニー氏の発言はユーロドルだけでなく、ユーロ円にも影響が出ています。ユーロ円は127.7円から、127.0円まで下落。その後127.4円にまで何とか値を戻したものの、頭は重いです。

一方ドル円はと言うと、ユーロの影響は出ているものの、110円は何とかキープしている状態です。

欧米中銀の姿勢が垣間見れた金融政策

昨日注目の欧州中央銀行による金融政策の発表がありました。そこでECBは、量的緩和を今年9月以降は月間150億ユーロに縮小すると発表しまし、そして年内に量的緩和を終了することを決定しました。

9月末までは月間300億ユーロの買入を続け、9月以降は中期インフレ見通しを確認するものとなれば、12月末までに月間150億ユーロに縮小して量的緩和を終了するとしました。

ECBの発表を受けて、ユーロドルは1.184ドルから1.164ドルまで大きく下がりました。去年11月以来の水準です。

ユーロドルを引き下げた要因は、金利の据え置きでした。ECBは量的緩和を終了させると発表しましたが、しかし追加利上げに関しては慎重になっています。この慎重さが市場に不信感を招き、ユーロドルを大きく引き下げた要因となりました。 尚ドル円は、109円から110円台へと返り咲くことができました。

各FX会社のスプレッドもタイトになっていましたが、その中でも、まだまだ安定したスプレッドを保っているのがこちらの会社だそうです→ ドル円スプレッドが狭いランキング

さてさて一方、前々日の米国FOMCは市場の予想通り、0.25%の追加利上げを決めました。そして今年の追加利上げの見通しは、今回の分も含めて4回とペースは加速すると発表されました。

声明文によると、景気について「緩やかなペースで拡大」から「堅調なペースで拡大」に上方修正。物価上昇の見通しについては、2.1%と目標を少し上回る形で推移するとのことです。

FOMCの発表を受けて、ドル円は110.4円から110.8円にまで急上昇しました。しかし直ぐに値を戻しFOMC発表前時より低い、110.3円にまで落ち込みました。

一方ユーロドルはと言うと、1.179ドルから1.172ドルまで下落。しかし直ぐに値を戻し、1.180ドル台へと返り咲くことができました。 パウエルFRB議長は利上げに関しては慎重タイプと言われていますが、動く時は動く大胆さもあるようです。